日本では琉球諸島の海岸林に見られるキョウチクトウ科の有毒植物として有名な常緑小高木。高さ4~10mに達し,全体に白色の乳液を有する。葉は小枝の先端に集まり,互生し,倒卵状長楕円形ないし倒卵状披針形,長さ6~37cm,毛がなく,先端は急に細長くとがり,基部は狭長,多数の側脈がある。集散花序は頂生。花冠は高盆形で白色,径約5cm,喉部(こうぶ)は紅色,裂片は5枚で倒卵状鎌形,長さ2~3cm。果実は核果で,単生または双生,円形または卵円形,長さ5~7.5cm,内果皮は木質状で繊維が多く,海水に浮いて漂流する。奄美大島~琉球諸島,台湾,その他の熱帯アジア,オーストラリア北部,ポリネシアに広く分布する。材は下駄,箱,器具に用い,また良質の木炭となる。種子の仁には猛毒があり,フィリピンでは果実を魚毒用とする。アルカロイドを含み,薬用にされる可能性がある。またミフクラギ油の原料で,灯用または殺鼠(さつそ)剤とする。
執筆者:初島 住彦
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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