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ミロン反応 ミロンはんのうMillon reaction

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ミロン反応
ミロンはんのう
Millon reaction

蛋白質の呈色反応フェノール水酸基をもつチロシン,ジオキシフェニルアラニンなどが呈色に関係する。検体に硝酸水銀と亜硝酸を含む硝酸酸性溶液すなわちミロン試薬を加え,60~70℃に加温するか,室温に数十分間放置すると,赤色を呈する。

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世界大百科事典 第2版の解説

ミロンはんのう【ミロン反応 Millon reaction】

タンパク質の呈色反応の一つ。フェノール性水酸基をもつ芳香族化合物一般にみられる反応であり,フェノール性水酸基をその構成要素として含むアミノ酸であるチロシンの検出,定量に利用できる。しかし現在では,スペクトルによる分析が主流となっており,またこの反応では水銀を使用するので環境汚染の問題もあって,ほとんど利用されることはない。試料溶液にミロン試薬(水銀10gに濃硝酸20mlを加えて加熱溶解し,その上澄液を2倍量の水で希釈したもの)を加えると,フェノール性水酸基が存在すれば白色沈殿を生じる。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ミロン反応
みろんはんのう
Millon's reaction

ミロン試薬によりタンパク質を検出する呈色反応として古くから知られている反応。フランスの化学者ミロンNicolas Auguste Eugne Millon(1812―1867)により開発された。この反応に使うミロン試薬は、金属状の水銀を発煙硝酸と加熱して溶かしたのち、水に薄めてつくる。ミロン試薬を試料に加えると、タンパク質が含まれている場合には白色の沈殿を生じ、60~70℃に加熱するとれんが色になる。この反応は、タンパク質を構成しているチロシン、β(ベータ)-(3,4-ジヒドロキシフェニル)アラニンなどのアミノ酸のフェノール残基が水銀化合物を形成し、亜硝酸によりニトロソ化されて着色した水銀錯塩になるためと考えられている。タンパク質のほかにフェノール類もこの反応を示す。呈色反応を行うには、試料に、その容量の3分の1のミロン試薬を加えて加熱する。尿中のフェノールの呈色反応や繊維鑑別試験にも用いられたことがある。[廣田 穰]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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