ムツヘタ(その他表記)Mtskheta

デジタル大辞泉 「ムツヘタ」の意味・読み・例文・類語

ムツヘタ(Mtskheta)

ジョージアの首都トビリシの北約20キロメートルにある古都。紀元前4世紀からイベリア王国の首都として栄えた。紀元4世紀にキリスト教国教として受け入れ、5世紀には主教座が置かれて宗教都市として発展した。6世紀創建ジュバリ教会、11世紀に再建されたスベティツホベリ大聖堂などが残る。1994年に「ムツヘタの文化財群」として世界遺産文化遺産)に登録。保全計画の不備を理由に2009年から2016年まで危機遺産とされた。

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百科事典マイペディア 「ムツヘタ」の意味・わかりやすい解説

ムツヘタ

ジョージアの首都トビリシの北約20kmにあり,古くはジョージア王国の都だった町。東西交流の十字路に位置し,古代からペルシアアラブモンゴルオスマン帝国などに支配されてきたが,破壊を免れた教会建築が残っている。町を見下ろす山上に立つ石造りのジュワリ教会は5世紀ごろの創建。ジョージアで最古のものといわれるスベティツホベリ教会は11世紀に再建されたもの。いずれも中世のカフカス地方を代表する建造物。博物館都市として1994年,世界文化遺産に登録。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ムツヘタ」の意味・わかりやすい解説

ムツヘタ
Mtskheta

ジョージア(グルジア東部の都市。首都トビリシの北北西方,クラ川とアラグビ川の合流点に位置する。ザカフカジエ (後カフカス地方) 最古の都市の一つで,2~5世紀にはジョージアの古王国イベリアの首都であった。製粉煉瓦マッチの製造が行なわれる。市内のスベチツホベリ大聖堂,ジバリ聖堂,グルジア王の居城であったアルマズツィヘ城跡は,1994年世界遺産の文化遺産に登録。人口 9900 (1991推計) 。

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