ギリシア神話の女怪。海の神フォルキスとケトの娘であるゴルゴン(3人)のうちの1人。猪(いのしし)の牙(きば)と青銅の手、黄金の翼(つばさ)をもち、頭には髪のかわりに蛇が生えるという醜怪な容貌(ようぼう)で、これを一目見た者は石と化した。英雄ペルセウスはメドゥサを見ないようにするため、磨いた盾にその姿を写しながら近づいて、彼女の首をはねた。このとき、彼女はポセイドンの胤(たね)を宿していたので、切られた首のところからクリサオルと天馬ペガソスが生まれた。
医神アスクレピオスは、彼女の左の血管から流れた血で人間を殺し、右の血管の血で死者を蘇生させたし、リビア砂漠に落ちた血の滴りは毒蛇に変じた。メドゥサの首は女神アテネの盾にはめ込まれた。本来メドゥサは大地女神で、ゴルゴンは魔除(よ)けの護符であったのが、やがてゴルゴンとしてのメドゥサになったらしい。
[中務哲郎]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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