モンモランシー(読み)モンモランシー[こうけ](その他表記)Montmorency, Ducs de

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「モンモランシー」の意味・わかりやすい解説

モンモランシー(公家)
モンモランシー[こうけ]
Montmorency, Ducs de

フランスの名門貴族の家門。数多の将軍高官を輩出した。家名は,発祥の地であるパリ郊外のモンモランシー村に由来する。 10世紀後半のブシャール1世から家系が知られている。その頃からパリ近郊に所領を集積し,また首都防衛に軍功を立てて国王側近として重きをなし,代々国王の軍隊を指揮することが多かった。百年戦争,次いで宗教戦争の時代,政界の重要勢力となり,アンヌ (モンモランシー公〈1493~1567〉) はフランソア1世以下3代の王に仕えて外交と軍事を担当し,またギーズ (公家)と並んでカトリック派の中心であった。ブルターニュ地盤をもつモンモランシー・ラバル家をはじめ多くの傍系があり,モンモランシー公の称号は 19世紀まで維持されていた。

モンモランシー
Montmorency, Mathieu II, Baron de

[生]1174頃
[没]1230.11.24.
フランスの貴族。 1202~14年国王フィリップ2世のもとでノルマンディーのイングランド軍と戦い,15年南フランスのアルビ派討伐の十字軍に参加,18年フランスの元帥に任じられた。ルイ8世のもとでも,24年に南西フランスでイングランド軍と戦い広範な領土征服。 26年再びアルビ派を討つ。ルイが死の直前,その幼児でのちのルイ9世の保護を彼にゆだねると,この約束を忠実に守り,幼君に対する貴族の忠誠を確保した。

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