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ユウレイボヤ Ciona intestinalis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ユウレイボヤ
Ciona intestinalis

原索動物門尾索亜門ホヤ綱腸性目ユウレイボヤ科。体は高さ7~8cmの長い卵形で,下端は根のようになっていて,これで他物に固着する。上端には管状に伸びた入水孔が,そのやや下方には出水孔が開いている。体は淡黄色ないし透明の軟らかいゼラチン質で,これが夜間ぼんやり光るさまが幽霊に似ているということからその名がついた。約1ヵ月で親になり,卵を産むようになる。最も普通にみられるホヤの一つで,世界各地の内湾に分布する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ユウレイボヤ
ゆうれいぼや / 幽霊海鞘
[学]Ciona savignyi

原索動物門尾索(びさく)綱腸性目キオナ科の単体ボヤ。従来、日本のユウレイボヤ類はただ一種とされてきたが、最近の精査により、筋膜体の各側に普通6本の筋肉帯が縦走することなどの外見は酷似するが、内部形態の微細な差で明瞭(めいりょう)に区別できる2種、すなわち標記の種とカタユウレイボヤC. intestinalisとが生息することがわかった。交雑実験は成功していないので、両種は遺伝学的にも別種とみなしうる。北大西洋やオーストラリア周辺では後者だけであるが、日本のほかカリフォルニア沿岸やアルゼンチンには両種が共存し、ときに混生する。体は円筒形で、体長10センチメートル程度にまで急速に成長する。日本では両種とも夏に成熟するが、配偶子放出がユウレイボヤでは夜明けに、そしてカタユウレイボヤでは夕方におこる。両種とも、北海道を除く各地の内湾の構造物や船底などに群生する。なお、後者は北ヨーロッパではカレイ類の重要な餌(えさ)となっている。[西川輝昭]

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