ラウベ(英語表記)Heinrich Laube

改訂新版 世界大百科事典 「ラウベ」の意味・わかりやすい解説

ラウベ
Heinrich Laube
生没年:1806-84

ドイツ小説家,劇作家,演出家。シュレジエン出身青年ドイツ派に属し,自由主義的な著作のため1年半の禁固刑に処せられた。小説《若いヨーロッパ》(1833-37),ハイネにならった旅行記《紀行短編集》(1834-37)を発表した後,ウィーンブルク劇場総監督となり,同時代の演劇発展に貢献した。戯曲作品に《カール学院の生徒たち》(1847)などがある。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のラウベの言及

【ブルク劇場】より

…最初の演出委員会時代を経て,89年にブロックマンが支配人となりワイマールで試みられた古典様式を引き継ぎ,シュライフォーゲルJosef Schreyvogel(1768‐1832)の指導する時代(1814‐32)には格式の高い古典的な様式の基礎を固めた。H.ラウベは話術の完成に腐心し,ディンゲルシュテットFranz von Dingelstedt(1814‐81)の監督時代(1870‐81)には舞台装置の様式が確立した。1888年には,G.ゼンパー設計の新しい劇場が完成している(1944年に空襲で消失)。…

※「ラウベ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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