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ラービア Rābi`ah al-`Adawīyah

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ラービア
Rābi`ah al-`Adawīyah

[生]713/714頃
[没]801
イスラムの女流神秘主義者。幼時奴隷として売られたが,のち解放されバスラで活躍。後世の神秘主義者から聖人とされ,多くの奇跡が帰せられたがその生涯は不明の点が多い。イスラム神秘思想に神への愛の理念を導入した最初の人として知られている。

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世界大百科事典 第2版の解説

ラービア【Rābi‘a】

714‐780
禁欲・神秘主義の女性の思想家。メソポタミアのバスラに生まれ,バスラで没。まとまった著書はないが,その語録がまとめられている。初期イスラム神秘主義思想は,懼神・絶対帰依を中心とし,禁欲と反省による霊肉の浄化を目指した。ラービアはこのような神秘主義運動の中に,〈神への愛〉の理念を導入した最初の人であるといわれる。彼女の〈神への愛〉は,きわめて官能的な語彙で表現され,イスラム神秘主義文学の先駆者ともみなされている。

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世界大百科事典内のラービアの言及

【エルサレム】より

…マンスールをはじめアッバース朝初期のカリフたちもここを訪れたが,イスラム教徒の巡礼者の名も多く記録されている。バスラの女性の神秘思想家ラービアもここに住んで瞑想の生活を終えた。第5代カリフ,ハールーン・アッラシード(在位786‐809)がカール大帝に聖墳墓教会の鍵を贈ったという物語は後世の創作であると見られるが,しかし,それはキリスト教徒の巡礼や宗教活動が十分に保護されていた事実を反映している。…

【スーフィー】より

…ほぼ同じ意味でファキールの語が用いられることもあるし,イランやトルコではデルウィーシュの語が用いられることもある。初期のスーフィーの代表的人物は,8世紀後半の女性ラービアで,神に対する畏怖の念を強くもつハサン・アルバスリーの禁欲主義に対して,神への神秘的愛を強調した。スーフィーの活動の中心地も8世紀の後半にはイラクのクーファであったが,10世紀ころまでには全イラクに広がっていき,以後,全イスラム世界に拡大していくこととなった。…

※「ラービア」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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