リオデジャネイロ州(読み)リオデジャネイロ(その他表記)Rio de Janeiro

翻訳|Rio de Janeiro

デジタル大辞泉 「リオデジャネイロ州」の意味・読み・例文・類語

リオ‐デ‐ジャネイロ(Rio de Janeiro)

《1月の川の意》ブラジル南東部にある州。商工業が非常に盛ん。1960年のブラジリア遷都時、旧首都のリオデジャネイロ市のみがグアナバラ州として分割されたが、1975年に合併。同市が新州の州都となった。
リオデジャネイロ州の州都。大西洋の支湾グアナバラ湾西岸にある港湾都市で、1960年までブラジルの首都。カーニバルで知られる世界的な観光都市。砲弾型の岩山ポンジアスーカル、巨大なキリスト像があるコルコバードの丘や、コパカバーナイパネマなどの海水浴場がある。世界三大美港の一。リオデジャネイロ市民のことをカリオカという。2012年に「リオデジャネイロ:山と海との間のカリオカ景観群」の名称で世界遺産(文化遺産)に登録された。リオ。人口、行政区616万(2008)。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「リオデジャネイロ州」の意味・わかりやすい解説

リオデジャネイロ〔州〕
リオデジャネイロ
Rio de Janeiro

ブラジル南東部,大西洋にのぞむ州。 1975年,それまでのグアナバラ州を合併するとともに,州都がニテロイからリオデジャネイロへ移った。沿岸にわずかに海岸低地が広がるほかは,ほぼ全域がブラジル高原南東縁の山地,高原地帯から成り,海岸沿いにマル山脈が,内陸寄りにマンティケイラ山脈がほぼ並行して連なり,両山脈の間をパライバドスル川が北東流し,州北東部で大西洋に注ぐ。沿岸部には湾入や潟湖が多く,グアナバラ湾の南西岸にリオ,南東岸にニテロイが立地する。気候は概して高温多雨で,年平均気温 22℃。同国で最も人口密度が高い州で,都市化も進んでおり,住民の 80%以上が都市人口。主産業は工業で,鉄鋼,金属,繊維,食品,化学,セメント,自動車などの工業が発達。植民地時代初期以来,サトウキビ,コーヒーのプランテーション地帯として発展した地域であるが,現在農業人口はわずかで,近郊農業が行われる。その他牧牛,漁業などが行われ,マル山脈中にはペトロポリステレゾポリスノバフリブルゴなどの保養都市があり,観光業も重要。リオを中心に鉄道・道路網が発達している。面積4万 3653km2。人口 1258万 4108 (1991推計) 。

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