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リストロサウルス Lystrosaurus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

リストロサウルス
Lystrosaurus

三畳紀前期のアフリカやアジアにいた水陸両生の爬虫類獣形目の一属。体長約 1mでカバに似た哺乳類型爬虫類。水中のカバに似て,頭の上部に突き出た両眼の間に鼻孔が高く突出していた。水生植物を食べていたらしい。強大な四肢が体を支え,地面から胴を持上げて歩ける姿勢であった。尾は短い。雄の上顎には大きな牙が1対ある。ディキノドン類 (双牙類) に属するとされる。アフリカやアジアのほかに,南極大陸にも化石が発見されたので,いまの南半球諸大陸が,三畳紀前期にはゴンドワナ大陸という超大陸をなしていたとする説の有力な証拠にあげられている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

リストロサウルス
りすとろさうるす
lystrosaur
[学]Lystrosaurus georgi

中生代三畳紀前期の、約2億5100万年~2億4500万年前にパンゲア全体、すなわち南アフリカ、インド、東アジア、東ヨーロッパ、南極大陸にいた哺乳(ほにゅう)類型爬虫(はちゅう)類。単弓(たんきゅう)亜綱獣弓(じゅうきゅう)目異歯亜目ディキノドン下目ディキノドン科の1属。全長約1メートル。四本肢(あし)で骨組みの頑丈な動物で、群居していた。鼻の位置が高く、カバに似て、頭の上部に突き出た両眼の間に鼻孔があった。水生植物を食べたものと思われる。強大な四肢で体を支え、胴を地面から離して歩ける姿勢を示す。肩や骨盤ががっしりしているが尾は短い。現在の諸大陸がパンゲアという超大陸をなしていたとする説の有力な証拠の一つに数えられる。1988年には、リストロサウルスの巣穴と、その中で死んでいた2頭のリストロサウルスが発見されている。2頭は頭としっぽを逆向きにして寄り添った姿勢であった。[小畠郁生]
『J・C・マクローリン著、小畠郁生・平野弘道訳『消えた竜』(1982・岩波書店) ▽金子隆一著『哺乳類型爬虫類――ヒトの知られざる祖先』(1998・朝日選書)』

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