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リンパ浮腫 リンパフシュ

栄養・生化学辞典の解説

リンパ浮腫

 リンパ管が閉塞してその末梢側の組織液が貯留する状態.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

リンパ浮腫
りんぱふしゅ

リンパ液の流れが妨げられて脚や腕などの皮下にリンパ液がたまることで生じるむくみ。一次性(原発性)リンパ浮腫と、二次性(続発性)リンパ浮腫があり、二次性が多い。また、女性に多く発症する。一次性リンパ浮腫は、先天性か原因不明のリンパ管の形成不全によるもので、思春期に発症する早発性と35歳以降に発症する遅発性がある。二次性リンパ浮腫は閉塞(へいそく)によるものと炎症が原因のものに分類される。閉塞性リンパ浮腫は、乳癌(がん)や子宮癌などがリンパ節に転移した際に行うリンパ節切除(郭清(かくせい)術)後や、放射線照射後などに起こる。炎症性リンパ浮腫は蜂巣(ほうそう)炎などに伴うリンパ節の腫脹(しゅちょう)やリンパ系糸状虫症(フィラリア症)などが原因となる。腕や脚の付け根から発症することが多く、徐々に先端へ広がっていき、慢性化する。腕や脚が太くなる、だるさや重さを感じる、関節が曲がりにくくなるなどの症状があり、脚の場合は歩行に支障をきたす状態となることもある。また、皮膚の肥厚が増大して硬化をきたすと象皮病となり、手術が必要となる。治療は外科的手術による療法が確立されつつあるが、弾性スリーブや弾性ストッキングの使用、リンパの流れを活性化させ不要な貯留液や分泌物を排出するリンパドレナージ(リンパマッサージ)を併用する。リンパ浮腫に対する理学療法を専門に扱うリンパ浮腫療法士(LT:Lymphedema Therapist)の認定制度がある。[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内のリンパ浮腫の言及

【リンパ液】より

…さらに,リンパ液には血漿由来のタンパク質のほかに,リンパ節由来のγ‐グロブリンが含まれている。
[リンパ浮腫]
 臨床的にリンパ系の病態生理が問題となるものにリンパ浮腫lymphedemaがある。リンパ浮腫とは〈リンパ液循環の機械的不全により組織に血漿タンパク質が貯留した状態〉と定義されている。…

※「リンパ浮腫」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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