自分自身で自分の生命、健康、安寧を維持・管理するために、自らの意思をもって行動し、またその技法を身につけ実践すること。また、そのために医師や医療専門職を積極的に利用することも含まれる。自己ケアともよばれ、自分で整体の施術を行う場合などでは自己療法と同じ意味で使われることもある。また生活習慣病の予防などを目的に、自分自身で健康管理を行うという意味のセルフメディケーションという用語もある。これは、アルコール依存症や慢性疾患などの問題を抱える患者や家族同士が、互いに支え合うことを目的に集まり、相談や援助を通して問題を解決しようとするセルフヘルプ(自助)ととともに、1980年前後から広まってきた考え方で、人が自らの健康問題に主体的かつ積極的にかかわり、自ら決定していくという概念がその根幹にある。
アメリカの看護師オレムDorothea E. Orem(1914―2007)は自らのセルフケア理論のなかで、人にはセルフケアを意図して行う能力が備わっていると主張し、自分自身の機能や健康の維持、成長や発達、疾病や障害および治療など、セルフケアで達成すべき目標をセルフケア要件として具体的に示した。またエール大学名誉教授レビンLowell S. Levin(1927― )はセルフケアについて、人が自分自身の健康の維持・増進、疾病の予防や治療のために行うプロセスであると定義し、個人のセルフケアの役割として、健康の維持、疾病の予防をあげ、これを実現する手段として、自ら行う診断や治療および服薬、専門家によるサービスの活用をあげている。
[編集部 2016年7月19日]
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