山川 世界史小辞典 改訂新版 「ルイ9世(聖王)」の解説
ルイ9世(聖王)(ルイきゅうせい(せいおう))
Louis Ⅸ (Saint Louis)
1214~70(在位1226~70)
フランス国王。12歳で登位,最初の10年間は賢母ブランシュ・ド・カスティーユが摂政。フィリップ2世の事業をついで王領内集権化を促進,対外的には,イングランド王ヘンリ3世からノルマンディ,アンジュー,メーヌ,ポワトゥー諸地方を獲得(パリ条約,1259年)。またラングドック地方も王領化した。内治ではパリ高等法院・会計院の創設,国王役人の監督強化,王領内私戦と法廷決闘の禁止,施療院の建設,「聖堂」建立などに功績。第6・第7十字軍に参加,チュニスで病没。友人ジョワンヴィルによる伝記は有名。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報