ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ルーゲ」の意味・わかりやすい解説
ルーゲ
Ruge, Arnold
[没]1888.12.31. ブライトン
ドイツの思想家,ジャーナリスト。ハレ大学講師となり (1832) ,『ハレ年誌』 Hallische Jahrbücher für deutsche Wissenschaft und Kunstなど,ヘーゲル左派の機関誌ともいうべき雑誌をたびたび刊行したが,プロシア政府の弾圧によりパリに亡命 (43) 。そこでマルクスと知合い,共同で『独仏年誌』 Deutsch-französische Jahrbücherを発行 (44) したが,まもなくマルクスと決裂し,帰国。 1848年革命に際して共和主義者としてフランクフルト国民議会で活躍,雑誌『改革』 Die Reformを発行。革命敗北後ロンドンへ亡命,G.マッツィーニとともにヨーロッパ民主主義委員会を組織し,50年以後教職のかたわら文筆活動を続けたが,晩年は国家主義に転じ,ビスマルクを支持した。
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