リューゲン島(読み)リューゲンとう(英語表記)Rügen

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「リューゲン島」の意味・わかりやすい解説

リューゲン島
リューゲンとう
Rügen

ドイツ北東部,メクレンブルクフォアポンメルン州に属する島。シュトラルズント対岸のバルト海にあり,本土との間にシュトレラズント海峡およびボッデン海峡がある。東海岸では高さ 120mをこす白亜の崖がそびえるが,西海岸は低平。初めゲルマン系のルギエリ人,次いでスラブ系のウェンド人の居地となったが,1168年にはデンマークの支配下に入り,以後 1325年ポンメルン公国,1648年スウェーデン,1815年プロシアと領有が代った。主産業はニシン漁業。テンサイライムギジャガイモなどの栽培,ウシヒツジ飼育も行われ,観光業も重要。先史時代の遺跡が多い。 1936年にシュトレラズント海峡に長さ 2.5kmのリューゲン・ダムが建設され,ダム上に島と本土を結ぶ鉄道,道路が開通した。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「リューゲン島」の意味・わかりやすい解説

リューゲン島
りゅーげんとう
Rügen

ドイツ北東部、バルト海にある島。面積926平方キロメートルで、ドイツ最大の島である。本土との間は幅2~3キロメートルのシュトラルズント海峡で隔てられているが、1936年に島と本土との間に土堤が築かれ、その上に鉄道と道路が通じて、実質的には陸続きとなっている。島内はほぼ平坦(へいたん)で、大部分農地として利用される。海岸線は屈曲に富み、北東部の海岸には白亜の断崖(だんがい)がみられる。波の静かな砂浜海水浴場は、夏には保養客でにぎわう。中心都市はベルゲン。東岸の鉄道終点のザスニツからはスウェーデンへのフェリーの連絡がある。

[浮田典良]

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