レニングラード州(読み)レニングラード(その他表記)Leningrad

翻訳|Leningrad

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「レニングラード州」の意味・わかりやすい解説

レニングラード〔州〕
レニングラード
Leningrad

ロシア北西部の州。中心都市サンクトペテルブルグバルト海フィンランド湾の湾奥部沿岸にあり,北西はフィンランドと国境を接する。全体に氷河堆積物に覆われ,ところどころに氷堆石丘がみられるほかは平坦で,湖や湿地帯が多く,中部には北のカレリア共和国にかけて広大なラドガ湖が広がる。緯度に比して温暖で,平均気温は 1月-8℃,7月 18℃。年降水量 450~610mm。都市人口が 90%以上を占め,各種工業 (機械,アルミニウム製紙,化学) が発達している。また州都南西方に広がる農業地帯では近郊農業が盛んで,北部や東部ではライムギカラスムギなどが栽培される。フィンランド湾やラドガ湖の沿岸では漁業が重要。その他泥炭の採掘が盛んで,南西部のスランツイ周辺ではオイルシェール (油母頁岩) の採掘が行なわれる。サンクトペテルブルグを中心に鉄道・道路網が発達し,またネバ川を経てラドガ湖南岸沿いに東へ延びるボルガ=バルト水路内陸水運もよく利用される。サンクトペテルブルグ近郊には,プーシキンペトロドボレツロモノーソフなど,歴史的記念物をもつ小都市が集まり,フィンランド湾沿岸には保養地が多い。面積 8万5900km2。人口 164万3888 (2006推計) 。

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