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ロラード派(読み)ロラードは(英語表記)Lollards

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ロラード派
ロラードは
Lollards

J.ウィクリフ教説を奉じ,腐敗したカトリック教会を批判し,聖書主義を説くキリスト教の一派。 14世紀末イギリスを中心に起り,異端として激しい弾圧を受けたが次第に民衆の間に広まっていった。彼らは 15世紀初頭 J.オールドカッスルを指導者として反乱を起したが,国王ヘンリー5世に捕えられ多くの人々が処刑された。 15世紀後半以降ロラード派の運動は下火となったが,のちのフスルター宗教改革に影響を及ぼした。

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百科事典マイペディアの解説

ロラード派【ロラードは】

英国のウィクリフの思想の信奉者の総称。名称Lollardの由来は中世低地ドイツ語のlullen(小声で歌う)といわれる。14世紀末に有力となり,その説教活動がワット・タイラーの乱の一因ともされる。ウィクリフ説はコンスタンツ公会議で排撃されたので,この運動もローマ・カトリック教会の弾圧を受け,15世紀初め指導者の一人オールドカースルJ.Oldcastle(1378年ころ―1417年)の反乱失敗後は地下に潜伏した。
→関連項目ヘンリー[5世]

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世界大百科事典 第2版の解説

ロラードは【ロラード派 The Lollards】

イギリスの神学者で宗教改革の先駆者J.ウィクリフの追随者たち。原義は〈小声でつぶやく人々〉。明確な信仰個条,組織をもった宗派ではない。運動は3期に分かれる。第1期はもっぱらオックスフォード大学内の思想運動であったが,1382年大学当局により粛清された。第2期は,民衆の間の宗教運動から社会上層部の政治運動に発展。1401年異端焚殺法で弾圧が始まったが,まだ緩やかであった。ヘンリー5世治下の14年,異端として破門されたオールドカースルJohn Oldcastle(1378ころ‐1417)の指導の下に反乱を企てたが,その後彼は捕らえられ処刑された。

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