ロラード派 (ロラードは)
The Lollards
イギリスの神学者で宗教改革の先駆者J.ウィクリフの追随者たち。原義は〈小声でつぶやく人々〉。明確な信仰個条,組織をもった宗派ではない。運動は3期に分かれる。第1期はもっぱらオックスフォード大学内の思想運動であったが,1382年大学当局により粛清された。第2期は,民衆の間の宗教運動から社会上層部の政治運動に発展。1401年異端焚殺法で弾圧が始まったが,まだ緩やかであった。ヘンリー5世治下の14年,異端として破門されたオールドカースルJohn Oldcastle(1378ころ-1417)の指導の下に反乱を企てたが,その後彼は捕らえられ処刑された。その後の第3期は地下潜行期で,運動は宗教改革のルター派に解消する。
執筆者:城戸 毅
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ロラード派
ロラードは
Lollards
J.ウィクリフの教説を奉じ,腐敗したカトリック教会を批判し,聖書主義を説くキリスト教の一派。 14世紀末イギリスを中心に起り,異端として激しい弾圧を受けたが次第に民衆の間に広まっていった。彼らは 15世紀初頭 J.オールドカッスルを指導者として反乱を起したが,国王ヘンリー5世に捕えられ多くの人々が処刑された。 15世紀後半以降ロラード派の運動は下火となったが,のちのフスやルターの宗教改革に影響を及ぼした。
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ロラード派
ロラードは
Lollards
イギリスのウィクリフ派の教えを信じる者たちに対する呼び名
本来はフランドルの貧しい織工たちのグループ。その後,貧しい僧侶の教会批判運動に発展し,社会運動に広がったが,1401年異端とされた。ワット=タイラーの乱のとき,「アダムが耕しイヴが紡いだとき,だれが貴族であったか」と農民に高唱させたジョン=ボールが,当派の代表的人物のひとり。
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