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ワーニャ伯父さん ワーニャおじさんDyadya Vanya

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ワーニャ伯父さん
ワーニャおじさん
Dyadya Vanya

ロシアの作家 A.チェーホフ戯曲。チェーホフ四大戯曲の一つで,1889年の戯曲『森の精』を原型に,『かもめ』に次いで 97年に発表された。 99年モスクワ芸術座によって初演。主人公のボイニツキー (ワーニャ伯父さん) は,姪のソーニャとともに,死んだ妹の亭主である老教授セレブリャコフの領地を守り,献身的に教授に奉仕するのを生きがいと感じていた。だが退職後,若い後妻のエレーナを連れて戻ってきた教授の俗物性に失望し,深い徒労感にとらわれる。ワーニャの失われた青春に対する嘆きと怒りを通して,80年代のロシアのインテリゲンチアの挫折が表現されている。

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デジタル大辞泉の解説

ワーニャおじさん〔‐をぢさん〕【ワーニャ伯父さん】

《原題、〈ロシア〉Dyadya Vanyaチェーホフの戯曲。4幕。1897年初演。ロシアの田園で、領地の経営に献身して裏切られた伯父ワーニャと、失恋に傷つきながらも伯父を慰める姪ソーニャの生活を描く。

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百科事典マイペディアの解説

ワーニャ伯父さん【ワーニャおじさん】

チェーホフの戯曲。4幕。1897年初演。副題〈田園生活の情景〉。《森の精》の改作。ソーニャとその伯父ワーニャ,帰郷したソーニャの父とその後妻らの心理と生活を描く。

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大辞林 第三版の解説

ワーニャおじさん【ワーニャ伯父さん】

チェーホフの戯曲。四幕。モスクワ芸術座の初演は1899年。世紀末ロシアの田園における、永年の献身的努力が裏切られた伯父ワーニャの怒りと絶望、失恋の痛手に耐え伯父を慰める姪ソーニャの、新しい人生への決意を描く。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ワーニャ伯父さん
わーにゃおじさん
Дядя Ваня Dyadya Vanya 

ロシアの劇作家チェーホフの四幕戯曲。「田園生活の情景」の副題をもつ。書かれた時期は未詳。1897年に地方で初演され、翌年モスクワ芸術座の上演で成功した。主人公ワーニャは死んだ妹の夫セレブリャコフ教授の生活を援助するため、47歳の今日まで結婚もせず自己を犠牲にして働き続けてきた。教授は退職後、若く美しい後妻エレーナを連れて領地にくるが、かつては一家の誇りであった教授が平凡でうぬぼれだけが強く、エゴイスティックな俗物、つまり「学問のある棒鱈(ぼうだら)」にすぎぬことがわかってワーニャの人生は崩壊する。教授が領地の処分を提案したとき、ワーニャは逆上して襲いかかる。一方、姪(めい)のソーニャは医者アーストロフをひそかに愛しているが、彼はエレーナに心を奪われており、ソーニャの愛を退ける。傷ついたソーニャは、絶望しきっている伯父を優しく慰め、また新しく生きてゆくことを2人で決意する。[原 卓也]
『原卓也訳『ワーニャ伯父さん』(『世界文学全集59』所収・1975・集英社)』

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