ワールドラグビー(読み)わーるどらぐびー(英語表記)World Rugby

デジタル大辞泉 「ワールドラグビー」の意味・読み・例文・類語

ワールド‐ラグビー(World Rugby)

世界ラグビー協会の統括組織。4年に1回開かれるワールドカップなどラグビーの各種国際大会を組織、運営。1886年、IRFB(International Rugby Football Board)として創設。1997年、IRB(International Rugby Board)に改称。2014年より現名称。本部ダブリン

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ワールドラグビー」の意味・わかりやすい解説

ワールドラグビー
わーるどらぐびー
World Rugby

ラグビーの国際統括団体。略称WR。1886年にインターナショナル・ラグビー・フットボール・ボードInternational Rugby Football Board(IRFB)として、スコットランドウェールズアイルランドによって設立された。1890年にイングランドが参加。1948年にオーストラリアニュージーランド南アフリカが加わった。名称は1997年に国際ラグビーボードInternational Rugby Board(IRB)、さらに2014年11月に現名称に改められた。本部はアイルランドのダブリン。2020年時点で、世界の国と地域から120協会が加盟しており、アフリカ、アジア、ヨーロッパ、北アメリカとカリブ、南アメリカ、オセアニアの6地域のそれぞれに統括組織がある。WRが主催、運営する大会としては、4年に一度開かれるラグビーワールドカップが最大である。その他の国際大会として、7人制ラグビー年間シリーズであるワールドラグビーセブンズ、2008年から毎年開催されている20歳以下のラグビージュニア選手権、環太平洋における国ごとの実力差を埋める目的で開かれているパシフィック・ネーションズカップなどがある。また、女子のおもな大会には、4年に一度開かれる女子ラグビーワールドカップ、7人制女子ラグビーのワールドラグビー女子セブンズシリーズがある。また、2016年からは夏季オリンピック競技として7人制ラグビーが加えられた。

 WRが発表するワールドランキングは、2020年3月時点で1位南アフリカ、2位ニュージーランド、3位イングランド。日本は9位である。女子ラグビーの国際ランキングは、1位ニュージーランド、2位イングランド、3位カナダであった。また、WRの発表によれば、ラグビーワールドカップの商業的な成功やオリンピック競技への復活などを背景に世界のラグビー競技人口は増加し、2018年にはおよそ960万人に達した。

[編集部 2021年2月17日]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ワールドラグビー」の意味・わかりやすい解説

ワールドラグビー
World Rugby

世界各国・地域のラグビーの運営団体を統轄する組織。本部はアイルランドのダブリン。イングランド・ラグビーユニオン(1871設立),スコットランド・ラグビーユニオン(1873設立),アイルランド・ラグビーユニオン(1879設立),ウェールズ・ラグビーユニオン(1880設立)によって,1886年に国際ラグビーフットボール評議会 IRFB; International Rugby Football Boardが設立。おもに競技規則の制定,国際的な普及活動などを行なう。厳格なアマチュアリズムを守り続けてきたが,時代の流れに押され,1987年の第1回ワールドカップの興行的成功などを背景に,1995年にアマチュア規定を撤廃し,プロ・アマを問わないオープン化を決定した。1998年国際ラグビー評議会 IRB; International Rugby Boardに改称。2014年現名称に改称。日本は 1987年に日本ラグビーフットボール協会 JRFU; Japan Rugby Football Unionが,当時の IRFBに加盟した。

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デジタル大辞泉プラス 「ワールドラグビー」の解説

ワールド・ラグビー

《World Rugby》15人制ラグビーの国際統括組織。本部所在地はアイルランド、ダブリン。1886年、スコットランド、ウェールズ、アイルランドのラグビー協会により「国際ラグビーフットボール評議会」として発足。以後、数度にわたる組織の拡大、改称を経て、2014年より現名称。ラグビーワールドカップ、女子ラグビーをはじめとする15人制ラグビーのほか、7人制ラグビーなどの国際大会を主催している。

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