一顰一笑(読み)イッピンイッショウ

デジタル大辞泉 「一顰一笑」の意味・読み・例文・類語

いっぴん‐いっしょう〔‐イツセウ〕【一×顰一笑】

《「韓非子」内儲説から》顔をしかめたり、笑ったりすること。ちょっとした表情変化。また、人の顔色機嫌。「一顰一笑に左右される」

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精選版 日本国語大辞典 「一顰一笑」の意味・読み・例文・類語

いっぴん‐いっしょう‥イッセウ【一顰一笑】

  1. 〘 名詞 〙 顔をしかめたり笑ったりすること。顔に出る感情の動き。顔色。機嫌。また、ほんのささいな表情の動きをいう。
    1. [初出の実例]「其平居所以激励士大夫者、雖一顰一笑、而未嘗不上レ惰頑」(出典新論(1825)守禦)
    2. [その他の文献]〔韓非子‐内儲説・上〕

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四字熟語を知る辞典 「一顰一笑」の解説

一顰一笑

顔をしかめたり笑ったりすること。顔に出る感情の動き。顔色。機嫌。また、ほんのささいな表情の動きをいう。

[活用] ―する。

[使用例] 漢語でいうと彼女の一顰一笑が津田にはことごとく問題になった[夏目漱石明暗|1916]

[使用例] 「小さい暴君」の一顰一笑がその気分を俘にし、左右する事にもよほど慣れて[長与善郎*竹沢先生と云ふ人|1924~25]

[解説] 「一」は「少し」の意。「顰」は「ひんしゅく」で、不快感に顔をしかめること。

[類語] 一笑一顰

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