…俳諧興行が企業化し,興行主催が点者から会所(取次,会林)の手に移り,会所が題や締切日,入花料を記したちらしを配り,句を集めて点者の評を受け,入選句を披露し,多くの場合,高点句を印刷し,景品を添え,加点の詠草を地方の小取次へ返すのが一般的運営形態で,幕末の月並発句合もこれに準じたものである。川柳の場合,この一枚摺りの高点摺り物を〈万句合〉と略称しているが,本来は興行全体をさす言葉である。【鈴木 勝忠】。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」