三つ面子守(読み)みつめんこもり

改訂新版 世界大百科事典 「三つ面子守」の意味・わかりやすい解説

三つ面子守 (みつめんこもり)

歌舞伎舞踊曲名常磐津本名題菊蝶東籬妓(はなにちようまがきのうかれめ)》。1829年(文政12)9月,江戸河原崎座初演。作詞津打治兵衛,作曲名見崎徳治。振付4世西川扇蔵。四変化物の一。初演は長唄富本掛合で大切(おおぎり)所作事として5世瀬川菊之丞が演じた。子守赤子をあやすため,おかめ,恵比須ひょっとこの三つの面をかわるがわるかぶって踊る軽妙な小品舞踊。それぞれ違った性格を踊り分けるのが見どころである。
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歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「三つ面子守」の解説

三つ面子守
〔浄瑠璃〕
みつめんのこもり

歌舞伎浄瑠璃外題
初演
文政12.9(江戸・河原崎座)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「三つ面子守」の意味・わかりやすい解説

三つ面子守
みつめんこもり

子守

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の三つ面子守の言及

【子守】より

…越後出の子守がトンビに油揚をさらわれ,追いかけて出,人形を並べてのクドキ,座頭の振り,新潟おけさには綾竹の踊りなどがある。ほかに,子守が面を三つ使い分けて踊る常磐津の《三つ面子守》がある。【菊池 明】。…

※「三つ面子守」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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