三井遺跡(読み)みいいせき

日本歴史地名大系 「三井遺跡」の解説

三井遺跡
みいいせき

[現在地名]各務原市三井町 寺浦

三井山の北西約一キロにある古代・中世の大集落跡といわれる。洪積層の各務原台地の南端にあり、遺跡の南西低地(沖積層)との比高約一〇メートルの崖となっている。昭和五四年(一九七九)国道二一号バイパスの建設に伴い三〇〇平方メートルについて発掘調査が行われ、八世紀代から一四世紀代にわたる住居跡四五基・建物跡一基・焼土七ヵ所・土壙墓二基・土壙七基・溝状遺構一〇ヵ所およびピット群が検出された。遺構の基底は洪積層上部の目安となる黄色ローム層で、住居跡は竈の位置によって五形態に分けられる。

三井遺跡
みいいせき

[現在地名]多度津町三井

弥生時代前期遺物包含層金倉かなくら川と弘田ひろた川に形成された沖積地にあり、標高は一二メートル前後。本格的な発掘調査は行われていないが、多数の土器石器が出土している。弥生土器は前期の遠賀川式土器で、二つのタイプに分類される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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