三島台遺跡（読み）みしまだいいせき

日本歴史地名大系

三島台遺跡
みしまだいいせき

• 群馬県：桐生市
• 須永村
• 三島台遺跡

[現在地名]桐生市川内町三丁目

足尾（あしお）山地の南端にあたり、舌状形で南向きの洪積台地上にある。台地は渡良瀬川を望み、東側は山田川。台地の基部付近では縄文時代早・前期の遺物、下降するに従い中期の遺物が多くなり、先端には古墳と推定される塚がある。発掘調査は昭和三九年（一九六四）以来三回実施され、最近宅地造成に伴って緊急発掘された。縄文時代中期を主体とする遺跡。阿玉台式期の住居跡一基、加曾利Ｅ式期の住居跡一三基、同時期の土壙七一基と壁際に扁平な石を据えた径七〇センチの四個のピットが検出された。

三島台遺跡
みしまだいいせき

• 千葉県：市原市
• 郡本村
• 三島台遺跡

[現在地名]市原市郡本

村田（むらた）川と養老（ようろう）川の間の市原台地縁辺部に位置し、東京湾の海岸平野に直面する。弥生時代中期後半を中心とする集落跡と推定されるが、未調査のまま開発にさらされている。昭和初期に耕作中に掘出された一点の人面土器が著名で、全高約一八センチ、壺形土器の口縁部を頭部とし、矮小化した腕を配す。

出典　平凡社「日本歴史地名大系」