日本歴史地名大系 「上小町」の解説
上小町
かみごまち
〔小町問屋〕
福島城下時代の小町問屋は堀氏から前代以来の慣行を認められ、旅船問屋権を保証された(年不詳七月一二日付杏助兵衛・木下大炊宛堀監物書状「頸城郡誌稿」所収)。府内時代の船問屋の業務は船荷の陸揚げ・積送り・売捌きなど多方面に及んでいたものと考えられ、なかでも信州方面への塩荷の扱いが重要な位置を占めていたと推測される。福島城下時代にもこうした特権を継承・発展し、堀氏によって保証された旅船問屋権には塩商売および船宿・馬宿営業の機能が付属していたとみられる。上杉氏時代には
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報