直江町(読み)なおえまち

日本歴史地名大系 「直江町」の解説

直江町
なおえまち

[現在地名]上越市東本ひがしほん町四丁目

中屋敷なかやしき町の東に続く北国街道(奥州街道)の両側町。町の長さおよそ一七八間(高田市史)。正徳年間(一七一一―一六)の高田町各町記録(榊原家文書)に「直江町と申名由緒不存候、併御先代上総守様福島より高田御越被為遊候已来(後欠)」とあるが、福島ふくしま城下経営時に直江津(今町)から移住した人々の町であったと思われる。天和期(一六八一―八四)の調では役を負担する町で、名主一人(頸城郡誌稿)。高田町各町記録によると井戸数六八、手習師匠二人・萱屋根ふき一人・指物屋一人・紺屋二人がいる。町内惣右衛門は舟三艘を所有、二艘(七五石積・五〇〇石積)いま町の和泉屋に、一艘(二二〇石積)は同所若狭屋に預けていた。寛保二年(一七四二)の調では家数八二、名主一人、馬医四人が居住(頸城郡誌稿)


直江町
なおえまち

[現在地名]斐川町直江町

直江村の中央、山陰道沿いに形成された町場。万治二年(一六五九)に出東郡下直江村町屋舗地銭帳が作成され、松江藩から町として認められたと考えられる(斐川町史)。出雲郡の郡役所が置かれていた。近隣の村から綿布集荷され、町の南を流れる高瀬たかせ川では高瀬舟が米・薪炭などを運び、政治的にも経済的にも出雲郡の中心的な町。「雲陽誌」に「毎月二日七日十二日十七日廿二日廿七日古来より市を立」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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