上小阿仁(読み)かみこあに

改訂新版 世界大百科事典 「上小阿仁」の意味・わかりやすい解説

上小阿仁[村] (かみこあに)

秋田県中部,北秋田郡の村。人口2727(2010)。小阿仁川上流に位置し,村域の大部分を山林が占め,耕地は3%にすぎない。中心の小沢田には五城目街道(現,国道285号線)が通り近世,秋田と阿仁鉱山を結ぶ交通の要地であった。山間僻村であるが,一帯秋田杉の美林が多く,上大内沢国有林の天然樹林が著名。明治末から村有林の造林が行われ,村有財産が豊かである。上小阿仁川上流には県営第1号の多目的ダム,萩形(はぎなり)ダムがあり,太平山県立自然公園に含まれる景勝地である。ナメコ,ゼンマイの特産地。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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