(読み)かまち

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説


かまち

建築用語。次のようなものがある。 (1) 床間周辺を押える化粧材 (床框) 。 (2) 玄関,土間などから段差のある床の周辺を押える化粧材 (上がり框縁框,店框,舞台框など) 。 (3) 建具構造材で縦框,横框があり,さらに上框,中框,下框に細分される。一般には周囲の枠をいう。 (4) 畳の短辺畳縁をつけない部分をいう。 (5) その他,物の周辺部を形成するものをいう。

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大辞林 第三版の解説

かまち【框】

戸・窓・障子などの周囲の枠。
床の間や床などの端にわたす化粧横木。上がり框・床框・縁框など。

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家とインテリアの用語がわかる辞典の解説

かまち【框】

床板などの切断面を隠すために取り付ける化粧用の横木。玄関などの上がり口に付ける上がり框、床の間に付ける床框(とこがまち)、縁板(えんいた)の先に付ける縁框(ふちがまち)など。
➁扉・障子などの建具の四周に取り付ける枠。◇建具を設置するために、壁などの建物の構造体側に設ける枠は「額縁(ケーシング)」という。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説


かまち

建築用語。(1)窓、障子、襖(ふすま)などの建具の周囲の枠。上(あが)り框、下(さが)り框、重ね框、掛引き框、出合い框などの種類がある。(2)床(ゆか)に段差があるとき、床の面の端を隠すために用いる化粧横木。上り框、床(とこ)框、縁(えん)框、店(みせ)框、中棚框、舞台框、踊場框などがある。(3)丹後(たんご)(京都府北部)地方産のヒノキ材の規格。指物師(さしものし)の用いる大框、中框、小框のこと。(4)畳の短辺、すなわち畳縁(たたみべり)をつけない部分、畳表を巻き込む部分。(5)石工の道具で、一方がとがった大形の金槌(かなづち)[中村 仁]

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精選版 日本国語大辞典の解説

かまち【框】

〘名〙 (「かまち()」と同語源)
① 物の外枠の木。多く、戸・障子などの建具の枠木をいい、転じて、一般的に物の枠についてもいう。〔名語記(1275)〕
※あひゞき(1888)〈二葉亭四迷訳〉「青銅の框を嵌めた眼鏡を外套の隠袋から取り出して」
② 玄関の上がり口、床の間、縁側など、床(ゆか)の面の端を隠すための化粧横木。店框、上り框、床框、中棚框、縁框、踊場框、舞台框、腰掛框、前框など。
※宗湛日記‐天正一五年(1587)正月一一日「宗及、宗湛両人ふか三畳大目、床 杉のかまち 竹葉にてふきて」
③ 既に寸法が定まって作られている、檜(ひのき)製の細長い材木。指物師が用いる。〔日本建築辞彙(1906)〕
④ 石工の道具の一つ。一方がとがった大型のかなづち。〔日本建築辞彙(1906)〕

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