上顎癌(読み)じょうがくがん(その他表記)maxillary cancer

日本大百科全書(ニッポニカ) 「上顎癌」の意味・わかりやすい解説

上顎癌
じょうがくがん

上顎に原発した癌腫(がんしゅ)をいい、口腔(こうくう)癌の一種歯肉口蓋(こうがい)に発生するものに比べて、上顎洞(上顎骨内部空洞)内部に発生することが多く、癌年齢とよばれる50歳以上の男性に多くみられる。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「上顎癌」の意味・わかりやすい解説

上顎癌
じょうがくがん
maxillary cancer

上顎洞粘膜に原発する癌をいうが,もっと広く鼻,副鼻腔硬口蓋,上顎歯肉など上顎部全般の癌を含めることもある。扁平上皮癌が多い。初期にはあまり症状が現れず,上顎洞の骨が破壊され,周囲組織に障害が波及してから発見されることが多く,予後があまりよくない。 50~60歳の男性に好発する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android