日本歴史地名大系 「下枝村」の解説 下枝村したえだむら 福島県:郡山市旧中田村地区下枝村[現在地名]郡山市中田町下枝(なかたまちしたえだ)海老根(えびね)村の東、阿武隈高地西麓の峡谷に立地。古くから磐城への道、三春(みはる)(現三春町)への道、守山(もりやま)への道が分岐する交通の要地。地内御館(みたて)山麓より流れ出る五百目(ごひやくめ)川とその支流の谷川流域のわずかな平坦地を水田に、山腹・山麓の傾斜地を畑地としている。字館(たて)・長久保屋敷(ながくぼやしき)・井戸久保(いどくぼ)・馬石(うまいし)に九基の石造供養塔がある。このうち馬石のものに延元三年(一三三八)四月と康永三年(一三四四)二月一五日の紀年銘がある。これらは街道の交差点に位置するものが多く、また南朝年号(延元)と北朝年号(康永)が混在しており、当地の土豪の動向の一面を示している。 下枝村しもえだむら 滋賀県:犬上郡豊郷町下枝村[現在地名]豊郷町下枝愛知(えち)郡に属し、宇曾(うそ)川東岸に位置し、北は沢(さわ)村、東は上枝村。村の東を中山道が通る。元禄郷帳に沢村枝郷として村名があり、高二〇〇石。元禄八年大洞弁天寄進帳によれば男九三・女九一。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報