( 1 )③④は現在では、多く「不承」と書く。しかし、歴史的に見れば、「承」は合音ショウであるのに対し、「請」は開音シャウであって、開合が一致しない。「不承」の字が当てられるようになったのは、この開合の区別が失われた近世になってからのことと考えられる。
( 2 )橋本進吉は、「日葡辞書」の「Fuxǒ」の項の例文として、「不祥」とみるべき「Fuxǒna(フシャウナ) メニ ワウ」と「不請」とみるべき「Fuxǒbuxǒni(フシャウブシャウニ) スル」とが挙げられていること、宝永三年(一七〇六)の「浮世草子・風流曲三味線‐一」で「不請」の意味で「不祥」を用いていることなどから、室町末期には両者共に「不祥」と書いたのかもしれないと推定している。しかし、「文明本節用集」などでは両者を区別しているので、なお検討を要する。
中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...