日本大百科全書(ニッポニカ) 「世界のウラン濃縮工場」の意味・わかりやすい解説
世界のウラン濃縮工場
せかいのうらんのうしゅくこうじょう
世界の国営および民営のウラン濃縮工場は以下のとおりである。なお、施設規模で使われている単位SWUはSeparative Work Unitの略で、分離作業単位を表す。tSWUはトン分離作業単位となる。国際原子力機関(IAEA)のホームページ(IAEA INFCIS:Integrated Nuclear Fuel Cycle Information Systemのデータ)による(2015年9月時点)。
【アメリカ】
〔所在地〕パデューカ(ケンタッキー州)
〔所有形態〕政府(エネルギー省)
〔濃縮法〕ガス拡散法
〔施設規模〕11,300tSWU/年
〔所在地〕リー郡(ニュー・メキシコ州)
〔所有形態〕ルイジアナ・エナジー・サービス(LES)社
〔濃縮法〕遠心分離法
〔施設規模〕3,000tSWU/年
【フランス】
〔所在地〕トリカスタン(ドローム県)
〔所有形態〕ユーロディフEURODIF社(合弁会社)
〔濃縮法〕ガス拡散法
〔施設規模〕10,800tSWU/年
【イギリス】
〔所在地〕カーペンハースト(チェシャー県)
〔所有形態〕ウレンコURENCO社(合弁会社)
〔濃縮法〕遠心分離法
〔施設規模〕4,000tSWU/年
【オランダ】
〔所在地〕アルメロ(オーフェルアイセル州)
〔所有形態〕ウレンコ社
〔濃縮法〕遠心分離法
〔施設規模〕4,500tSWU/年
【ドイツ】
〔所在地〕グロナウ(ノルトライン・ウェストファーレン州)
〔所有形態〕ウレンコ社
〔濃縮法〕遠心分離法
〔施設規模〕4,500tSWU/年
【ロシア】
〔所在地〕トムスク(トムスク州)
〔所有形態〕MINATOM
〔濃縮法〕遠心分離法
〔施設規模〕4,000tSWU/年
〔所在地〕アンガルスク(イルクーツク州)
〔所有形態〕MINATOM
〔濃縮法〕遠心分離法
〔施設規模〕1,000tSWU/年
【パキスタン】
〔所在地〕カフタ(パンジャーブ)
〔所有形態〕パキスタン原子力委員会(PAEC)
〔濃縮法〕遠心分離法
〔施設規模〕5tSWU/年
【中国】
〔所在地〕蘭州(らんしゅう)(甘粛(かんしゅく)省)
〔所有形態〕中国核工業集団公司(CNNC)
〔濃縮法〕遠心分離法
〔施設規模〕500tSWU/年
〔所在地〕漢中(かんちゅう)(陝西(せんせい)省)
〔所有形態〕中国核工業集団公司(CNNC)
〔濃縮法〕遠心分離法
〔施設規模〕1,000tSWU/年
【日本】
〔所在地〕六ヶ所村(青森県)
〔所有形態〕日本原燃(株)
〔濃縮法〕遠心分離法
〔施設規模〕1050tSWU/年
[舘野 淳 2015年9月15日]