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世界ジオパーク せかいじおぱーくGlobal Geopark

知恵蔵miniの解説

世界ジオパーク

世界的に貴重な地質、地形、火山などの地質遺産を複数有する自然公園。世界遺産の地質版ともいわれ、2004年にユネスコ(国際連合教育科学文化機関)の支援で設立された世界ジオパークネットワークが審査・認定を行っている。認定には、地質遺産の保護とともに、それらを地域の教育や科学振興、観光事業に活用し、地域社会の活性化に務めていることが必要。4年ごとに実施される再審査で、適正や活動度がチェックされる。日本では、09年に洞爺湖有珠山(北海道)、糸魚川(新潟県)、島原半島(長崎県)、10年に山陰海岸(京都府・兵庫県・鳥取県)、11年に室戸(高知県)、13年に隠岐(島根県)が認定されている。

(2013-9-11)

出典|朝日新聞出版知恵蔵miniについて | 情報

知恵蔵の解説

世界ジオパーク

世界ジオパークネットワーク(GGN)に加盟を認定された自然公園。大地の変動など地質学的に特筆すべき景観や地層を有する自然公園がGGNの認定を受けてメンバーとなる。自然遺産(世界遺産)の目的が保護であるのに対し、ジオパークは「大地の公園」を保護すると共に、観察や学習などの教育活動やジオツーリズムによる地域経済活性化など積極的活用を目指す。2014年9月までに世界32カ国111地域がGGNに加盟、同年には阿蘇ジオパークが日本で7例目の世界ジオパークとして認定された。
地球環境やエネルギー資源の利用などを課題として、1972年から国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)と国際地質学連合が共同した国際協力研究事業が進められてきた。この国際地質科学計画(IGCP)の下で、地質学的遺産の保護と国際的な認定を目的として、99年に発足した国際ネットワークがGGNである。GGNは地質学的重要性、希少さ、美しさを持つ場所を認定・保護し、環境教育と研究の場としつつ、持続可能な経済開発の場とすることを目指している。2008年には独立行政法人産業技術総合研究所地質調査総合センターに事務局を置く日本ジオパーク委員会が発足し、その認定により全国36地域(2014年9月現在)が、日本ジオパークネットワーク(JGN)に加盟。このうち、洞爺湖有珠山、糸魚川、山陰海岸、島原半島、室戸、隠岐、阿蘇の7カ所は世界ジオパークネットワークに認定された。
近年の防災への関心の高まりから、地質災害に関して社会で知識を共有するために役立つものとしても期待され、ジオパーク認定を目指す地域も増加してきている。しかし、ジオパークの知名度はまだ低く「認定されたからすぐに観光客が増加する」というものではないという。地域防災教育に活用したり、住民にジオパークの理念を啓蒙(けいもう)したり、地域ぐるみの受け入れ態勢充実を図るなど、様々な取り組みが試みられている。

(金谷俊秀 ライター/2014年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について | 情報

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

世界ジオパーク

地層や岩石、火山など貴重な地質遺産を保全し、地球や生物、人々の暮らしにつなげて考える場所がジオパーク。世界ジオパークは、国連教育科学文化機関(ユネスコ)が支援する世界ジオパークネットワークが認定してきたが、昨年11月、ユネスコの正式事業と決まった。国内は、洞爺湖有珠山、アポイ岳(以上北海道)、糸魚川(新潟県)、島原半島(長崎県)、山陰海岸(鳥取、兵庫、京都の3府県)、室戸(高知県)、隠岐(島根県)、阿蘇(熊本県)の8カ所が認定されている。

(2016-02-07 朝日新聞 朝刊 石川全県・1地方)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」朝日新聞掲載「キーワード」について | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

世界ジオパーク
せかいじおぱーく

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

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