世話場(読み)セワバ

デジタル大辞泉 「世話場」の意味・読み・例文・類語

せわ‐ば【世話場】

歌舞伎で、貧困な生活の苦しみや悲哀を見せる場面。身売り病苦別離などの悲劇を扱った一種愁嘆場で、写実的に演じる。

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精選版 日本国語大辞典 「世話場」の意味・読み・例文・類語

せわ‐ば【世話場】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 歌舞伎で、町家農家などの日常生活を演じる場面。特に、金銭苦労にまつわる人情・風俗をえがく場面をいう。
    1. [初出の実例]「世話場は御家、時代とちがひ、せりふ遣ひさらさらとして」(出典:戯財録(1801)狂言場行工合之事)
  3. 貧乏のため生活の苦しい状態をいう。
    1. [初出の実例]「馬鹿殿じゃによって、此やうに内が世話場(ワバ)になるのじゃ」(出典咄本・諺臍の宿替(19C中)九)

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