中古文学(読み)チュウコブンガク

デジタル大辞泉 「中古文学」の意味・読み・例文・類語

ちゅうこ‐ぶんがく【中古文学】

日本文学史において、平安時代に成立した文学。仮名文の使用とそれに伴う国風の貴族文学を中心とする。「もののあわれ」を主潮とする優美な情趣理念とし、後世の日本人の美意識に大きな影響を与えた。古今和歌集などの和歌文学、伊勢物語源氏物語などの物語文学土佐日記蜻蛉日記などの日記文学随筆枕草子や、歴史物語説話文学などが生まれた。平安時代文学。平安文学。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「中古文学」の意味・読み・例文・類語

ちゅうこ‐ぶんがく【中古文学】

  1. 〘 名詞 〙へいあんじだいぶんがく(平安時代文学)
    1. [初出の実例]「和歌三代集の出来た時代が即ち物語の最盛時代でありまして、中古文学の最肝要な時代であります」(出典:国文学史十講(1899)〈芳賀矢一〉五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

スキマバイト

働き手が自分の働きたい時間に合わせて短時間・単発の仕事に就くこと。「スポットワーク」とも呼ばれる。単発の仕事を請け負う働き方「ギグワーク」のうち、雇用契約を結んで働く形態を指す場合が多い。働き手と企...

スキマバイトの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android