中山元成(読み)なかやまもとなり

日本大百科全書(ニッポニカ) 「中山元成」の意味・わかりやすい解説

中山元成
なかやまもとなり
(1818―1892)

茨城県猿島(さしま)製茶業の功労者。通称伝右衛門(でんえもん)、号蘭化(らんか)、茶顛(ちゃてん)。下総(しもうさ)国猿島郡辺田(へた)村(茨城県坂東(ばんどう)市)の豪農の家に生まれる。猿島茶改良とその普及に努力。1852年(嘉永5)関宿(せきやど)藩が江戸に猿島茶売捌所(うりさばきしょ)を設けるとその責任者となり、横浜開港後は猿島茶の輸出拡大に成功。1869年(明治2)東京府物産局臨時御用係、のち印旛(いんば)県・茨城県の勧業課雇として茶業振興に努力、『茶樹栽培略説』『茶園栽培大意』『製茶大意』の著がある。

[秋山高志]

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「中山元成」の解説

中山元成 なかやま-もとなり

1818-1892 江戸後期-明治時代の茶業者。
文政元年生まれ。郷里の下総(しもうさ)猿島(さしま)郡辺田村(茨城県岩井市)の茶業復興のため,宇治から教師をまねいて製茶法の改良と普及につくす。安政6年日本ではじめて茶を輸出。明治17年中央茶業組合を設立,幹事となった。明治25年6月死去。75歳。通称は伝右衛門。号は蘭華,朝陽斎,茶顛(ちやてん)。著作に「茶園栽培大意」など。

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367日誕生日大事典 「中山元成」の解説

中山 元成 (なかやま もとなり)

生年月日:1818年10月1日
江戸時代;明治時代の茶業家
1892年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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