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放射性捕獲 ホウシャセイホカク

世界大百科事典 第2版の解説

ほうしゃせいほかく【放射性捕獲 radiative capture】

核反応の一種。入射粒子aが標的核Aに捕獲されて残留核Bができるとともに,余分なエネルギーがγ線(光子)として放出される現象(a+A→γ+B)で,A(a,γ)Bと書き表される。入射粒子としては中性子n,陽子p,α粒子などの場合がある。他の核反応におけると同様に,大別して三つの反応過程を通して起こる。例えば中性子の放射性捕獲(単に中性子捕獲neutron captureともいう)A(n,γ)Bの場合,(1)入射中性子nが標的核Aのまわりの束縛軌道に入って残留核Bを形成すると同時にγ線を放出する直接捕獲,(2)nがAに捕獲されて比較的簡単な複合系をつくった後,その複合系がγ線を放出して最終状態になる半直接捕獲,(3)nがAと一体になって複合核を形成し,その複合核がγ線を放出して最終状態になる複合核捕獲の三つである。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内の放射性捕獲の言及

【核反応】より

…これら2種類の反応は発熱反応で,放出される大きなエネルギーが動力などに利用される。原子力に関係深いもう一つの反応に放射性捕獲がある。入射粒子が標的核に吸収され,余分なエネルギーがγ線(光子)として放出される反応で,例えば,原子炉の中にコバルトを置けば,炉の中の中性子を放射性捕獲して放射性同位体コバルト60ができる。…

※「放射性捕獲」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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