中村歌扇(読み)なかむらかせん

日本大百科全書(ニッポニカ)「中村歌扇」の解説

中村歌扇
なかむらかせん
(1889―1942)

女優。本名青江久(ひさ)。東京生まれ。興行師青江俊蔵(としぞう)の養女となり、1900年(明治33)中村歌昇を名のり新富座で初舞台。翌年歌扇と改め、浅草第二共盛館の「娘美園(むすめびえん)一座」で人気を集めた。16年(大正5)以降は神田劇場で座頭(ざがしら)として活躍、歌舞伎(かぶき)のほか新派劇にも優れた演技をみせた。また1906年には日本最初の連鎖劇にも出演。当り役は『野崎村』のお光、『先代萩(せんだいはぎ)』の政岡(まさおか)など。屋号松鶴屋(まつづるや)。

[向井爽也]

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus「中村歌扇」の解説

中村歌扇 なかむら-かせん

1889-1942 明治-昭和時代前期の女優。
明治22年8月15日生まれ。33年中村歌昇(かしょう)を名のり,東京新富座で初舞台。34年歌扇と改名,浅草の娘芝居で人気をえた。連鎖劇で活動写真にも出演。大正5年神田劇場の座頭(ざがしら)となり,歌舞伎や新派劇に出演。昭和17年10月14日死去。54歳。東京出身。本名は青江久(ひさ)。屋号は松鶴屋(まつづるや)。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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