中村歌扇(読み)ナカムラ カセン

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「中村歌扇」の解説

中村 歌扇(初代)
ナカムラ カセン


職業
女優

本名
青江 久

別名
前名=中村 歌昇

屋号
松鶴屋

生年月日
明治22年 8月15日

出生地
東京・日本橋

経歴
興行師青江俊蔵の養女となり、明治33年新富座「先代萩」千松で初舞台。34年浅草美園座で歌扇と改め「義経腰越状」の五斗で娘芝居の人気女優となった。39年には活動写真連鎖劇に出演、41年M・パテー商会製作映画「狩場曙」に一座で出演。大正5年養父が神田劇場を開場し、座頭となり、歌舞伎新派劇などで活躍した。当たり役は「染分手綱」の重の井、「野崎」のお光、「阿波鳴門」のお弓、「先代萩」の政岡など。

没年月日
昭和17年 10月14日 (1942年)

親族
義妹=中村 歌江

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

20世紀日本人名事典 「中村歌扇」の解説

中村 歌扇(1代目)
ナカムラ カセン

明治〜昭和期の女優



生年
明治22(1889)年8月15日

没年
昭和17(1942)年10月14日

出生地
東京・日本橋

本名
青江 久

別名
前名=中村 歌昇

屋号
松鶴屋

経歴
興行師青江俊蔵の養女となり、明治33年新富座「先代萩」千松で初舞台。34年浅草美園座で歌扇と改め「義経腰越状」の五斗で娘芝居の人気女優となった。39年には活動写真連鎖劇に出演、41年M・パテー商会製作映画「狩場曙」に一座で出演。大正5年養父が神田劇場を開場し、座頭となり、歌舞伎、新派劇などで活躍した。当たり役は「染分手綱」の重の井、「野崎」のお光、「阿波鳴門」のお弓、「先代萩」の政岡など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「中村歌扇」の意味・わかりやすい解説

中村歌扇
なかむらかせん
(1889―1942)

女優。本名青江久(ひさ)。東京生まれ。興行師青江俊蔵(としぞう)の養女となり、1900年(明治33)中村歌昇を名のり新富座で初舞台。翌年歌扇と改め、浅草第二共盛館の「娘美園(むすめびえん)一座」で人気を集めた。16年(大正5)以降は神田劇場で座頭(ざがしら)として活躍、歌舞伎(かぶき)のほか新派劇にも優れた演技をみせた。また1906年には日本最初の連鎖劇にも出演。当り役は『野崎村』のお光、『先代萩(せんだいはぎ)』の政岡(まさおか)など。屋号松鶴屋(まつづるや)。

[向井爽也]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「中村歌扇」の解説

中村歌扇 なかむら-かせん

1889-1942 明治-昭和時代前期の女優。
明治22年8月15日生まれ。33年中村歌昇(かしょう)を名のり,東京新富座で初舞台。34年歌扇と改名,浅草の娘芝居で人気をえた。連鎖劇で活動写真にも出演。大正5年神田劇場の座頭(ざがしら)となり,歌舞伎や新派劇に出演。昭和17年10月14日死去。54歳。東京出身。本名は青江久(ひさ)。屋号は松鶴屋(まつづるや)。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「中村歌扇」の解説

中村 歌扇(初代) (なかむら かせん)

生年月日:1889年8月15日
明治時代-昭和時代の女優
1942年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「中村歌扇」の意味・わかりやすい解説

中村歌扇
なかむらかせん

女役者」のページをご覧ください。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

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