丸島村(読み)まるしまむら

日本歴史地名大系 「丸島村」の解説

丸島村
まるしまむら

[現在地名]平塚市岡崎おかざき

伊勢原台地の南西部突端に位置し、東は大畑おおはたけ村、西は落幡おちはた(現秦野市)、北は神戸ごうど(現伊勢原市)、南は真田さなだ村に接する。東方の台地の縁辺を板戸いたど川、村の中ほどをすず川、西境善波ぜんば川が流れる。善波川からもやい川が分流し、善波川は字晩田ばんた大根おおね川に合流する。東端大畑村境の台地上を南北に大山道が通る。

吾妻鏡」建保二年(一二一四)一二月一日条に「相模国大山寺免田五丁二段、可引募同国丸嶋郷」とあり、観応三年(一三五二)一〇月一日の将軍足利尊氏寄進状写(県史三)によれば、同郷が大山寺(現伊勢原市)に寄進されている。また同年六月一七日の将軍足利尊氏寄進状写(同書)では「相模国丸嶋郷箱王丸名新開孫四郎跡」が鎌倉蓮華定れんげじよう院に寄進され、文和二年(一三五三)六月一七日の将軍足利尊氏御教書写(同書)には、土肥兵衛入道らが拝領の内であると称して押領していた鶴岡八幡宮御影堂料所の「丸嶋郷内箱王丸名」の下地を寺家の雑掌に沙汰付するよう命じている。

丸島村
まるしまむら

[現在地名]水俣市丸島町一―三丁目

海岸近くの丘陵部にあり、もとは名のとおり島だったが、水俣川湯出ゆのつる川の運ぶ土砂が堆積して陸とつながったと考えられる。寛文七年(一六六七)には東部はま村との間の馬刀まて潟に干拓地が造成され、南部江添えぞえ村・月浦つきのうら村とも一帯の地となった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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