主殿造(読み)シュデンヅクリ

デジタル大辞泉 「主殿造」の意味・読み・例文・類語

しゅでん‐づくり【主殿造(り)】

室町時代初期書院造で、出入口として門廊を設けたもの。

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精選版 日本国語大辞典 「主殿造」の意味・読み・例文・類語

しゅでん‐づくり【主殿造】

  1. 〘 名詞 〙 初期の書院造りで、玄関がなく、中門廊を備えているものをいう。園城寺光浄院客殿など。
    1. [初出の実例]「むかいなるささ原はろうかしゆてん作りか」(出典:歌謡・田植草紙(16C中‐後)晩歌四番)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「主殿造」の意味・わかりやすい解説

主殿造
しゅでんづくり

室町時代末期から安土桃山時代にかけて造られた住宅の一形式主殿と呼ばれる建物中心となる。寝殿造の簡略化した形式で,中門や車寄せが設けられる。近世の武士住宅である書院造の原形を主殿造とする説があったが,現在では否定されている。勧学院客殿 (1600) ,光浄院客殿 (01) がその典型である。

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