乃父(読み)ダイフ

デジタル大辞泉 「乃父」の意味・読み・例文・類語

だい‐ふ【×乃父】

《「乃」はなんじの意》
父が、子に対して自分をいう語。
他人の父。また一般に、父。
[類語]父親男親てててて親お父さんお父さまおやじちゃん父じゃ人阿父あふ慈父パパ

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精選版 日本国語大辞典 「乃父」の意味・読み・例文・類語

だい‐ふ【乃父】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「乃(なんじ)の父」の意 )
  2. 他人の父の称。
    1. [初出の実例]「高祖を乃父と云た唐人もかふわるく物を心得ぞ。王肥が事ぞ。そちか父は知かせうすらう」(出典:漢書列伝竺桃抄(1458‐60)陳勝項籍第八)
    2. [その他の文献]〔書経‐君牙〕
  3. 父が子に対して自分をいう語。
    1. [初出の実例]「縦令乃父如泥酔、須蓮花出水清」(出典:玄圃先生詩集(1769‐82)二・一四・漫成・時挙児、為第六子)
    2. [その他の文献]〔漢書‐高五王伝〕
  4. 自分の父の称。おやじ。

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普及版 字通 「乃父」の読み・字形・画数・意味

【乃父】だいふ

父の自称

字通「乃」の項目を見る

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