デジタル大辞泉
「九拝」の意味・読み・例文・類語
きゅう‐はい〔キウ‐〕【九拝】
[名](スル)
1 天皇に拝賀のときや高僧を恭敬するとき、立ったり座ったりひざまずいたりして9回拝礼すること。
2 何度もおじぎをして深い敬意を表すこと。「三拝九拝する」
3 中国、周代に定められた9種の礼拝法。稽首・頓首・空首・振動・吉拝・凶拝・奇拝・褒拝・粛拝。
4 手紙の末尾に書いて、相手への敬意を表す語。
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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きゅう‐はいキウ‥【九拝】
- 〘 名詞 〙
- ① 中国、周代に定めた九種の礼拝法。
- [初出の実例]「また、九拝の中、振動拝に至ては、『倭国に其礼のこりぬ』と鄭大夫が説にも見えたれば」(出典:随筆・折たく柴の記(1716頃)中)
- [その他の文献]〔周礼‐春官・太祝〕
- ② 天皇の拝賀、奏慶などのとき、臣下のする敬礼のしかた。立って左右左、すわって左右左、ひざまずいて二度、立って一度礼拝すること。また、高僧を恭敬するときの礼法。
- [初出の実例]「拝は、九拝、あるひは十二拝するなり」(出典:正法眼蔵(1231‐53)陀羅尼)
- ③ 数度礼拝して、深い敬意を表わすこと。
- [初出の実例]「新千載集に四首入られ侍とて、撰者を九拝して涙をながし喜侍しに」(出典:ささめごと(1463‐64頃)下)
- ④ 手紙の末尾に書いて敬意を表わす語。敬具。頓首。
- [初出の実例]「大日本女子裁縫最高等大学院 校長 縫田針作 九拝 とある。主人は此鄭重なる書面を」(出典:吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉九)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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普及版 字通
「九拝」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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