九重町(読み)ここのえまち

日本歴史地名大系 「九重町」の解説

九重町
ここのえまち

面積:二七一・二五平方キロ(境界未定)

玖珠郡域の南半部を占め、北は玖珠町、東は大分郡湯布院ゆふいん町・庄内しようない町、南は直入なおいり久住くじゆう町および熊本県阿蘇郡南小国みなみおぐに町、西は同小国町と接する。北部に平家へいけ(一〇二三メートル)・カルト山(一〇三三・五メートル)、西部に万年はね(一一四〇・二メートル)南部飯田はんだ高原や九重くじゆう連山などがあり、南部より北流する玖珠川は北部で野上のがみ川・町田まちだ川などを集めて玖珠町域に入る。ほぼ野上川沿いにJR久大本線、国道二一〇号が通り、町田川沿いに国道三八七号があり、県道田野たの―野上線、下恵良しもえら―九重線などを結ぶ。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「九重町」の意味・わかりやすい解説

九重〔町〕
ここのえ

大分県西部,玖珠盆地の南部から飯田 (はんだ) 高原に位置する町。 1955年野上町と飯田,東飯田,南山田の3村が合体して発足。玖珠川流域の米作飯田高原から続く広い原野でのウシ飼育が主産業。高冷地野菜,シイタケの栽培も行われる。南部は阿蘇くじゅう国立公園の九重地区に属する九重火山麓の温泉地帯で,コケモモ群落 (天然記念物) がみられる。九州横断道路 (やまなみハイウェー) が通り,星生 (ほっしょう) ,牧ノ戸,寒ノ地獄などの温泉がある。また北西部には宝泉寺,壁湯,川底などの温泉,竜門の滝があり,耶馬日田英彦山国定公園の一部。 JR久大本線,国道 210号線,387号線が通り,大分自動車道のインターチェンジがある。面積 271.37km2(境界未定)。人口 8541(2020)。

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