大分県西部、九重(くじゅう)火山群北部の三俣(みまた)、星生(ほっしょう)、黒岩(くろいわ)、泉水(せんすい)、崩平(くえんひら)などの諸火山に囲まれた、標高800~1200メートル、東西・南北各8キロメートルの高原。九重火山活動末期に流れ出た黒雲母角閃石(かくせんせき)石英安山岩の軽石流と降下軽石層のつくるなだらかな波状のスロープの草原が、ナラ、クヌギ、小松の疎林を含んで美しい。牧ノ戸(まきのと)、星生、筌ノ口(うけのくち)の諸温泉や、寒ノ地獄(かんのじごく)冷泉が点在している。1964年(昭和39)開通のやまなみハイウェイ(別府阿蘇道路)が走る。北東部に千町無田(せんちょうむた)の湖跡平地と鳴子川渓谷(なるこがわけいこく)がある。前者は昔千町の田を開いた朝日長者「餅(もち)の的(まと)」伝説地で、明治後期の入植者によって水田化され、その南側の軽石流台地は第二次世界大戦後の入植者によって高冷地野菜畑に開かれている。
[兼子俊一]
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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出典 日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」事典・日本の観光資源について 情報
…人口1万2022(1995)。玖珠川上流に位置し,玖珠川流域の米作,飯田(はんだ)高原の牧牛を中心に農業が行われる。観光資源に恵まれるため第3次産業も盛んである。…
※「飯田高原」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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