事業所内保育施設(読み)ジギョウショナイホイクシセツ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「事業所内保育施設」の意味・わかりやすい解説

事業所内保育施設
じぎょうしょないほいくしせつ

おもに従業員向けに,企業が事業所内やその周辺に設置する保育所。企業内保育所などとも呼ばれ,特に病院内の施設は院内保育所などと呼ばれる。病院など女性従業員が多い職場で設置が始まった。企業には設置と運営の負担がかかるが,女性従業員の離職率を下げ,その活用を促し,企業イメージの向上なども期待される。保育所と職場が近いため,出産後も早期に職場復帰しやすく,就業中の緊急時に駆けつけることができるなどの利点がある。多くは認可外保育施設だが,2015年に導入された「子ども・子育て支援新制度」のなかで,地域型保育事業の一つとして事業所内保育事業が定められ,地域の子供を受け入れるなどの条件のもと,市区町村の認可を得て運営費の公的補助を受けられるようになった。また 2016年,企業主導型保育事業が創設され,一定の条件のもとで政府から補助金が給付されることとなった。2015年現在,施設数は約 4600,うち院内保育所が約 2800。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

企業の退職を希望する従業員本人に代わって退職に必要な手続きを代行するサービス。依頼者と会社の間に入ることで円滑な退職をサポートするとともに、会社への連絡などを代わりに行うことで依頼者の心理的負担を軽減...

退職代行の用語解説を読む