二五減租(読み)にごげんそ

百科事典マイペディア 「二五減租」の意味・わかりやすい解説

二五減租【にごげんそ】

1926年国共合作下の中国国民党が提案した小作料の25%引下げ策。減租減息具体案で,実施は抗日戦争中の解放区最初抗日民族統一戦線への農民参加に大きな効果があった。第2次大戦後も土地改革の推進過程で実施された。

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「二五減租」の解説

二・五減租(に・ごげんそ)

抗日戦争中,中国国民党抗日民族統一戦線を結ぶため,中国共産党従来地主の土地没収政策の代わりに解放区で実施した土地政策=減租減息政策の一環で,農民が地主に納める小作料を25%に引き下げる政策をいう。

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世界大百科事典(旧版)内の二五減租の言及

【減租減息】より

…中国革命の主目的は地主制を廃し,土地を農民に分配することだったが,この土地革命に先行して地主・小作関係の改革をはかる減租減息が採られた。すなわち国共合作下の国民革命期(1924‐27),減租減息を掲げる農民運動が広東省海陸豊地方を中心に繰り広げられ,国民党中央も1926年10月〈二五減租〉(小作料25%引き下げ)を採択した。この政策は国共分裂後も国民政府に受け継がれ,〈中華民国土地法〉(1930年6月)に定められたが,実際には施行されなかった。…

※「二五減租」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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