二分法(読み)ニブンホウ

デジタル大辞泉 「二分法」の意味・読み・例文・類語

にぶん‐ほう〔‐ハフ〕【二分法】

二項対立

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精選版 日本国語大辞典 「二分法」の意味・読み・例文・類語

にぶん‐ほう‥ハフ【二分法】

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] dichotomy の訳語 )
  2. 一般に全体を二つの部分に分けること。
  3. 論理学で、概念を互いに矛盾する二つの下位概念に区分すること。たとえば、「人間」を「白人」と「非白人」に分けることなど。
    1. [初出の実例]「事象を、敵と味方、善玉と悪玉、愛国者と非国民のような二分法(dichotomy)で見たり、考えたりすることにもなるし」(出典:精神分析入門(1959)〈安田一郎〉一一)
  4. 人間が霊魂肉体の二つからなるとする考え方。たとえば、「新約聖書」中のパウロの考え方。

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図書館情報学用語辞典 第5版 「二分法」の解説

二分法

一つ特性Aに着目し,この特性Aを持っているか持っていないか,つまりAかAでないかという二つの分類単位によって,分類を行う方法.この場合にAを単なる記号と考えれば,Aと非Aとは等価である.しかしながら人間が採択する分類単位は単なる記号ではない.Aという特性は人間が重要だと認知したことによって採択されたのであり,したがって非Aという特性は,Aという特性以外の,重要でないと考えられる特性となる.つまり,Aか非Aかという二分法は,すでにAの側に加担した認識作用が働いているのであり,Aという特性の恣意的な押し付けとなる危険性を含んでいる.

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