二百二十日(読み)ニヒャクハツカ

デジタル大辞泉 「二百二十日」の意味・読み・例文・類語

にひゃく‐はつか【二百二日】

雑節の一。立春から数えて220日目、9月11日ごろにあたり、昔から二百十日とともに農家厄日とされる。 秋》「荒れもせで―のお百姓/虚子

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精選版 日本国語大辞典 「二百二十日」の意味・読み・例文・類語

にひゃく‐はつか【二百二十日】

  1. 〘 名詞 〙 立春から数えて二二〇日目に当たる日。九月一一日頃で、二百十日と同様、この頃は台風襲来が多いので厄日として警戒される。《 季語・秋 》
    1. [初出の実例]「又二百廿日は晩稲の花盛とす。此節究めて大風雨あり」(出典:俳諧・年浪草(1783)秋)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「二百二十日」の意味・わかりやすい解説

二百二十日
にひゃくはつか

暦の雑節の一つ。立春から数えて220日目にあたる日。太陽暦では9月11日ごろ。古来いわれてきた八朔(はっさく)(旧暦8月1日)の厄日が年によって異なるため、季節にあった生産暦としての一つの目安として、二百十日とともに太陽暦的な暦注として江戸時代から用いられるようになった。大型台風の来襲日を統計的に調べてみると、220日よりはさらに1、2週間遅れ、9月17日と9月25日前後〔秋の彼岸(ひがん)の入りと明けのころにあたる〕に多くなっている。

根本順吉

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世界大百科事典(旧版)内の二百二十日の言及

【二百十日】より

…9月1日ごろになる。220日目の二百二十日とともに,台風が来襲する厄日とされ,この日を中心にして風の害を防ぐための風祭(かざまつり)を行う風習があった。古来,稲の穂ばらみ期であるので,暴風を警戒したといわれる。…

※「二百二十日」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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