五十二位(読み)ゴジュウニイ

デジタル大辞泉 「五十二位」の意味・読み・例文・類語

ごじゅうに‐い〔ゴジフニヰ〕【五十二位】

菩薩ぼさつ仏果に至るまでの修行段階を52に分けたもの。十信十住・十行・十回向・十地および等覚・妙覚をいう。十信から十回向までは凡夫で、十地の初地以上から聖者の位に入り、等覚で仏と等しい境地となる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「五十二位」の意味・読み・例文・類語

ごじゅうに‐いゴジフ‥【五十二位】

  1. 〘 名詞 〙 仏語大乗仏教で、菩薩信心・修行の初めから、仏果に達するまでの十信・十住・十行・十回向・十地・等覚・妙覚の五十二の階位をいう。等覚は、補処(ふしょ)金剛心などともいい、仏の資格を十分にそなえ、次の生には仏となる境位。
    1. [初出の実例]「五十二位の中には十信を本とす」(出典:日蓮遺文‐法華題目鈔(1266))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「五十二位」の意味・わかりやすい解説

五十二位
ごじゅうにい

菩薩の修行段階を 52に分けたもの。『瓔珞経』に説かれる。十信,十住,十行,十回向,十地,等覚,妙覚をいう。十回向までは凡夫で,それ以上から菩薩の位に入る。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android