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五重相伝 ごじゅうそうでん

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

五重相伝
ごじゅうそうでん

浄土宗鎮西派において,宗義の奥義を相伝する場合に五重の次第をもってすること。初重に,法然著と伝えられる『往生記』 (1巻) によって宗義を伝え,二重に,弁阿の『末代念仏授手印』 (1巻) を,三重に,然阿良忠の『領解末代念仏授手印鈔』 (1巻) を,四重に,同著『決答授手印疑問鈔』 (2巻) を,五重に,玄忠曇鸞大師所伝の凝思十念の法を口授伝心する。

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デジタル大辞泉の解説

ごじゅう‐そうでん〔ゴヂユウサウデン〕【五重相伝】

浄土宗鎮西派で、宗義の秘奥を相伝する儀式。法然の往生記、弁阿の末代念仏授手印、然阿良忠の領解末代念仏授手印鈔(しょう)および決答授手印疑問鈔、玄忠曇鸞(どんらん)の凝思十念の五つを師が口授する。

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大辞林 第三版の解説

ごじゅうそうでん【五重相伝】

〘仏〙 〔五種類の仏教書を伝えるところから〕 浄土宗で、信仰の確定を証明し、正式に仏法を伝える儀式。元来は出家のためのもので、のちに在家や死者のための儀式も生じた。

出典|三省堂
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世界大百科事典内の五重相伝の言及

【聖冏】より

…学業なるや瓜連に帰り,1378年(天授4∥永和4)了実から法脈を相承,ついで常福寺に住した。当時,浄土宗が他宗から独立した宗派とみられていなかったことを嘆き,述作,講学に努め,また宗義の相承に五重相伝の法を定め,伝法制度を確立した。1415年(応永22)弟子聖聡の請により江戸小石川に移って小庵を結び,この地で没した。…

【浄土宗】より

… 室町時代に入って,名越派は北関東から東北に,藤田派もまた東北に勢力をのばし,白旗派は関東を地盤としていた。白旗派の聖冏(しようげい)は,浄土宗が独立した宗派と認められていない状況を遺憾として,浄土宗に宗脈・戒脈の相承があることを明かし,五重相伝の法を定め,浄土宗の僧侶となるには必ず宗戒両脈を相伝しなければならぬと規定した。この伝法制度により,僧侶資格を同一形式で統一することができ,独立教団として発展していく基礎が固まった。…

【伝法】より

…各宗ともに伝法儀式において,僧侶の伝法に俗人を結縁させることがあるのは,日本仏教の特色である。浄土教系の宗派では融通念仏宗に伝法があり,これに準じた浄土宗の伝法を五重相伝といっている。浄土宗ではこれに加行を課する。…

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